一般人嫁にエロゲをプレイしてもらうまで 第3回 (作戦開始編)
前回までのあらすじ。
オタク旦那は、
「一般人嫁に、どうやってオタクな世界に慣れてもらうか」
と苦悩した末に
「一般人でも読みやすそうな作品を見せて、徐々に慣れていってもらおう!」
と思いつきました。
第1回 野望編
第2回 スペック比較編
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。。。というわけで、
「こちらスネーク。行動を開始する。」
まずは日常会話等から嫁の好みを探りつつ
1.嫁が楽しめそうなマンガで、なるべく軽いのを貸して興味を引く
↓
2.感想を聞き、嫁の好みのツボをリサーチしてまた1に戻る
↓
3.貸す漫画の中に、少しずつオタクなマンガを混ぜていく
というサイクルの繰り返しを通じて、嫁のオタク度を、
嫁自身も気づかないうちにレベルアップさせていこう
と、目論んでおりました。
いわゆる「ゆでガエル理論」です。
このとき、私の頭の中には
「立派なオタクにしてやる」と、ニヤリと笑うピッコロが
浮かんでいました。
そして、数ヶ月のリサーチ期間を経て、
まず最初に貸す作品の選定に入ったわけですが。。。
やはり最初が肝心です。何を貸すか、もう迷いに迷いました。
ここで気をつけたポイントは、以下の7つです。
ポイント1:いきなりゲームは無理
ポイント2:短めのものを
ポイント3:抵抗感のなさそうな絵柄
ポイント4:一般人でもついていける話を
ポイント5:最初にして最高のものを
ポイント6:ストーリーが続いているものを
ポイント7:嫁の好みを最優先
(こういうことを頭の中で延々と考えてしまうあたり
オタク気質なのだと我ながら思いますが。。。)
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ポイント1:いきなりゲームは無理
一般人は、一人遊びに割くような時間は、そんなに持ってません。
そしてゲームは時間がかかります。
まずは、「時間的な制約が少ないこと」が大前提となります。
その時点で、いきなりゲームを貸すのは無理です。まずはマンガから。
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ポイント2:短めのものを
オタクは自分がマンガ慣れしているので見落としがちですが、
読み慣れてない一般人がマンガを読むと、オタクより数倍時間がかかります。
最初から長いのを渡して、もしそれがハズレだった(嫁の好みに合わない)場合
読むテンションが下がっていく恐れがあります。短めのが無難です。
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ポイント3:抵抗感のなさそうな絵柄
よく議題にあがる話なので賛否両論あるでしょうが、
まぁ最初ぐらいは、オタクっぽい絵柄はは避けたほうが無難かと。
あとあまり男くさいのとか、見目麗しくないの(福本とか)も、人によっては微妙です。
どんなに名作であっても、見た目で生理的に拒絶されることはあります。
悲しいことですが、しょうがありません。ここでいちいち憤慨しないでください。
人間の価値観など、しょせんは後天的に社会生活で
作られるものなのですから。。。
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ポイント4:一般人でもついていける話を
読者が知識(オタクネタ、ロボ、SF、ITなどなど)を持っていることを前提とした
話は、避けたほうが無難です。
一般人は、分からない用語をがんばって調べようなどという甲斐甲斐しさは
持ってません。「わかんない」と投げ出して終わりです。
それと「何のとりえもない主人公(男性)が何故かハーレムの中でウハウハ」な
話もやめたほうがいいと思います。
とりあえずメジャーな作品を選んでおくのが無難です。
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ポイント5:最初にして最高のものを
当然のことながら、面白くなければ「今後もマンガを読もう!」という気には
なってくれません。
人間関係と一緒で、第一印象が大事です。
ここで今後のオタク人生が決まるといっても過言ではありません。
「ちょっと面白い」程度では駄目です。最高レベルの作品を。
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ポイント6:ストーリーが続いているものを
できれば1話完結ものよりは、続きが気になってしまうようなもののほうが、
なんとなく「マンガを貸す→読む」という習慣を作りやすいです。
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ポイント7:嫁の好みを最優先
これは、「あたりまえじゃん」と言われそうですが、意外と忘れがちです。
「自分の価値観こそが絶対的に正しい」と思うのがオタクです。
私もそうですし、それが悪いことだとはこれっぽっちも思っていません。
最近はよく「他人の価値観も認めないといけない」みたいな綺麗事を言うオタクを
見かけますが。。。
断言しますが口先だけです。
百歩譲って柔らかく言えば
「社会生活を送る上で必要だから、頭では理解している」というだけです。
頭では理解していても、根本的な魂レベルでは、そんなこと身についていません。
そういう人だからこそ、オタクになったのです。
別にそれがいけないことだとは、まったく思っていませんし
堂々と、自分はエゴの固まりだと胸を張っていればいいのですが
でも、今この局面では、そういうわけにはいきません。。。
自分のポリシーを捨てて、嫁の好みに合わせましょう。
例え自分がどんなに「これは絶対名作だ!」と思っても
他の人が同じように思うかどうかは分かりません。
それに、マンガに読みなれた人であれば、
「自分の好み」と「作品のクオリティ」を分けて考えるクセが付いていますが
(「自分は嫌いだけど、よく出来ている」という評価が下せる。。。みたいな)
一般人は「作品のクオリティ」など考えません。
単純に、自分が面白いと思うかどうかだけです。
で、うちの嫁の場合、ミステリー好き(しかも横溝・京極)だったので、
そこにかすかなオタクの香りっていうか突破口があると考えていました。
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で、以上をまとめると、最初に嫁に薦めるめるべき作品は
「一般人でも読みやすいストーリーと絵柄で、
絵柄は一般人が見てもかっちょいい上に、そんなにオタクっぽくない。
メジャーな一般誌で連載してたやつで、
ストーリーものだけど比較的短くまとまっていて
超名作なミステリー系のマンガ。」
であることが絶対条件となります。
なんかもう既に選択肢が狭すぎて
ここまで読んだ時点で予想が付くかもしれませんが
考えに考えた末に旦那が選んだのはこれ
「デスノート(1~12巻)」
でした。
そして最初は、1・2巻だけを貸して様子を見ようと思いました。
いきなり全巻どっさり持ってきて貸すのは駄目です。
オタクなら普通ですが一般人から見たら異様です。
嫁が続きを読みたがるかどうかは、はっきり言って賭けでしたが
デスノート序盤の、あの神クオリティなら、
けっこう続きが気になるんじゃないかな。。。と思ってました。
そして
「このマンガとか面白いよ~。暇な時にでも読んでみて。」
と平静を装って貸す旦那。
そして貸した後は、嫁のリアクションを待ちました。
旦那としては、内心ビクビクです。
「果たして読んでくれるだろうか。。。」
「つまんないとか言われたらどうしよう。。。」
「それでもデスノートなら、デスノートならきっと何とかしてくれる。。。」
そんなことを考えながら、
恋文の返事を待つ女学生もかくやという感じで
嫁が感想を言うのを一日千秋の想いで待っていました。。。
すみません。長くなったので次回に続きます。
次回予告「一般人嫁にエロゲをプレイしてもらうまで デスノ編」
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