【雑記】ホウレンソウで楽に生きる
たまに会社で見かけるのですけど
「報告・説明する」とか「マニュアル化する」とかいう話が出ると
ものすごく嫌がるタイプの人がいます。
「雑用を増やしやがって、ふざけんな!」と言わんばかりにムッとして
あれこれ理由をつけて抵抗してきます。
こういう人って、報告やマニュアル化とかで情報共有することが
その本人がどれだけ楽になるか、認識していないのでしょうか。。。?
本気で、不思議でしょうがないです。
----------------------------------------------------------
え~とですね、
会社で働いている方なら、ほとんどの方が、
新社会人になった頃に、研修なり上司や先輩からの話なりで、
「ホウ・レン・ソウ」とかいうことを言われたのではないかと思います。
要するに、ちゃんと報告・連絡・相談するようにというアレです。
----------------------------------------------------------
。。。まぁ、改めて「ホウレンソウ」などと言われると、
あたかも小学校の頃、クラスに一人はいるであろう委員長タイプの人から
「先生がそんなことしちゃダメだって言ってたじゃない!」と注意された時に
思わず反発してしまう感情に似たような気恥ずかしさというかアホらしさを感じてしまうのですが。。。。
----------------------------------------------------------
まぁ、それはさておき
このホウレンソウって、別に、
上司や会社のためだけにやってるわけじゃないんですよね。
ほんのちょっとでも考えれば、ホウレンソウを実行することで、
自分自身が楽に快適に生きられるようになるということに、すぐに気づくはずです。
----------------------------------------------------------
どういうことかと言いますと。。。
世の中、基本的に他人は助けてくれません。
別に、冷たい人が多いと言っているのではないですよ。
むしろ善人のほうが多いです。
目の前に困った人がいれば、多くの人は善意をもって助けてくれます。
ただ、助けて欲しい状況なのかどうか、困っているのかどうか
傍目には、なかなか分からないのですよね。
「自分の状況」というやつって、
自分が思っている以上に、周りには伝わっていないものだと思うのです。
----------------------------------------------------------
人間、自分に痛みが無ければ、そうそう記憶に残りません。
ちょっと例を挙げるとですね。。。
例えば、
テレビで映されている飢餓で苦しむ人と
飼い猫が腹を空かせていること
どちらがより緊急度が高いかと言えば、言うまでも無く前者ですが
飼い猫を放置して顔色を買えて募金箱まで走っていく人はいないですよね。
こんな感じで、自分がどんなに窮地に立って苦しんでいても
自分の苦しみって、他人には理解しにくいと思うのですよね。
助けて欲しいのなら、自分の状況を説明して
相手にも実感を持って理解してもらわなければいけないと思うのです。
そして、実感を生むものは何かといえば、経験の積み重ねだと思うのですよ。
さっきの例でも、もし自分に飢餓に苦しんだ経験があれば、
その反応は全く違うものになるんではなかろうかと。
で、経験って、すなわち情報だと思うんですよね。
自分が見聞きしたものが、データとして脳にインプット・蓄積されて
それが自分の経験として身に付いて、自分の経験に即した実感を基準に
目の前の物事の重要度を判断しているんだと思うのです。
----------------------------------------------------------
ここで話を戻して、自分の状況を説明する場合、一番簡単で確実な方法は何かと言えば
他人にも、自分と同じ経験をさせることだと思うのです。
もちろん、全く同じ経験をさせることは不可能です。
でも、自分の経験というデータを日頃からをこまめに伝えることで
相手の脳の中に、仮想の私(仮に「じろのすけ」とする)を構築してしまうことは出来ると思うのです。
この、仮想の「じろのすけ」が構築された拠点(要するに周囲の人の脳の中ですけど。。。)は、多ければ多いほどいいです。
「じろのすけ」だったらこうするんだろうな、
「じろのすけ」は、こういう状況にあるんだろうな
。。。ということを、自然と分かってくれている人が増えれば増えるほど
「じろのすけ」の考えを理解してもらいやすいし
何かあれば「じろのすけ」の危機を察してもらいやすいし
なので、周りも「じろのすけ」を助けやすい
。。。そんな快適な環境が構築されるのですから。
このために、自分のことをこまめに伝える必要がありまして
これがいわゆる「ホウレンソウ」というやつなのかなと思うのです。
----------------------------------------------------------
で、話は戻るのですけど、冒頭で挙げたような、説明やマニュアル化を嫌がる人も
結局のところ、自分の首を絞めていて、しかもそれに気づいていないのではないかと。。。
情報の共有をすれば、自分を助けてくれる人が増えて、結局楽になるんですけどねぇ。
そしてそういう人に限って日々、
「私はこんなにがんばってるのに。。。」
などと愚痴を言っていたりするのですけど
そんなこと言ったって、自分を助けてもらうためのトリガーを引いていないのだから
周囲だって、助けを出したくても物理的に出せないのです。
その結果、必要以上に苦労する羽目になったりするわけで。。。
----------------------------------------------------------
ちなみに、この考え方は、当然、仕事だけに限ったことではないわけでして
日常生活でも同じかなと思うのです。
というより、おそらくは、生まれてから死ぬまで、人生の隅々に至るまで
必要なことではないかと。。。
たまに
「なんか周りとうまくいかない。。。」「分かってもらえない。。。」
と悩む人がいますけど
そういうタイプの人は、仕事上でも「ホウレンソウ」を、軽視していませんでしょうか。。。?
----------------------------------------------------------
円滑で充実した人生を送るためのテクニックって、仕事から学べることも結構多くって、
自分らしく楽しい人生を送る一番の近道って、必ずしもアフターファイブに力を入れることだけじゃないんじゃないかな~
。。。という気がするのです。
これなんかは、そんなものの良い一例ではなかろうかと思うのです。
« 【雑記】子供達もメントレだそうで。。。 | トップページ | 【雑記】貧乏くじは引きまくるべし »
「81_その他雑記」カテゴリの記事
- 【雑記】近況&1歳の息子の様子(2013.01.03)
- 【雑記】風邪引いてました&生後9ヶ月の息子の様子(2012.04.21)
- 【雑記】フランスの本「La Bible NINTENDO」に名前が載りました!(2011.09.20)
- 【雑記】経理も総務も人事も不要?(2007.09.24)
- 【雑記】面白い記事:これから始まる本当の格差社会(2007.09.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント