一般人嫁にエロゲをプレイしてもらうまで 第4回(デスノート編)
前回までのあらすじ
オタク旦那は、
「一般人嫁をオタクに染めるために、まずは読みやすいマンガから貸してみよう」
と思い、悩んだ末にデスノート(1・2巻)を貸してみました。
第1回 野望編
第2回 スペック比較編
第3回 戦闘開始編
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さて、「デスノート(1・2巻)」を貸してから待つこと数日
旦那的には気が気ではありません。
妻と話していようが、映画に行こうが、食事に行こうが、
旦那の脳内は、
「感想は、どうだったんだろう。。。?」
「そろそろ聞いてみようか。。。?」
「いやでも変にしつこくして読む気をなくされたら。。。」
そんな自問自答が占めていました。
一方、旦那のそんな悶々とした思いなど露ほども知らず能天気いつもどおりに元気な妻。
そんな状態で数日が過ぎましたが。。。
ある日嫁から、アッサリと
嫁 「そうそう、こないだ借りたデスノート。面白かったよ~。」
と言われました。
あんまりアッサリ言われたので、心の準備が出来てない旦那。
驚きと喜びで、驚天動地です。
でも、ここは百戦錬磨のオタクとして、そんな気配を悟られてはいけません
旦那の脳内がめまぐるしく回転します
『よっしゃ!大成功ッッッ!!』
(旦那もう有頂天)
『い、いや待て、もしかしたら社交辞令かもしれない。。。』
『だいたい、一般人ってやつは、
心にも思ってないくせに、とりあえず良い返事だけしやがる。』
『オタクにありがちな特徴として、"空気が読めない" というのがある。
私もご他聞に漏れずに、空気を読むのが苦手だ。社交辞令が分からない。』
『30余年の人生において、何度こういう社交辞令で騙されて痛い目にあったか。。。
良いなら良い、駄目なら駄目、そうハッキリ言いやがれってんだコンチクショウ。」
『そうやって、いい外面をキープしようとするのって、
結局のところ、相手のためを思ってるんじゃなくって、
"自分はいい人" だっていう言い訳を用意することで、
自分を守ってるだけなんだって気づけってんだ。。。」
『いやまて話がそれてる。おちつけ私。』
『素数を数えて落ちつくんだ。。。』
『。。。とかどうしてオタクネタが出るんだァァ!!真面目に考えろ私。』
『社交辞令に騙され続けた社会人生活。。。
そんな中で私が身に付けたノウハウのひとつに
"何を言ってくれたか、ではなく、何をしてくれたかで判断すると間違いが無い。"
というのがある。』
『つまり、返事は問題ではない。続きを読みたがるかどうかが勝負なのだ。』
『彼女は言いそうか? "続きを貸して" と。』
(ここまで全て刹那の一瞬。つまりはネテロの不可避の速攻状態です。)
『いや既に、微妙に間があきつつある。
これ以上の様子見は、気まずい空気の発生に繋がる可能性がある。』
(脳内で、「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」という擬音が鳴り始める。)
『やはりここは、こちらから "続きを貸そう" と言ってみよう。』
『だが待て、おちつけ私。
ここで喜び勇んではいけない、あくまで平静を装うのだ。』
『聞いてないことまで語りだすのはオタクの悪い習性だ。そう思われてはいけない。
あくまでさりげなく、自分の喜びオーラを限界まで下げるのだ。』
『だからといって、変に卑屈になったり動揺したりしてもいけない
駅の改札でスイカにピッとやるかのごとき日常あたり前の出来事と
同等の関心しか持っていないかのようにリアクションするのだ。」
そんな自問自答の挙句に、さりげなく返す私
旦那「そ、そそそうかい?よよよよかったら、つつつ続きとかどうかなぁ。」
全然さりげなくありません。
旦那「い、いや別に無理にとは言わないけど
自分的には読んでくれると嬉しいようないやなんでもない。。。
(ゴニョゴニョ)」
嫁 「貸してくれるの?わ~い!ありがとう!」
旦那また有頂天。
次に会った時には、残り全巻(10冊)を貸し付けていました。
もちろん、10冊全部持ってくるまでにも、
旦那の密かな葛藤がありました。
デスノートの続きを貸す前日
『8冊ぐらいかなぁ。。。』
そんなことを考えつつ、自分の部屋で一人で
デスノートを抱えて重さを確認する旦那。
『う~ん、女性にはちょっと重いかな。。。』
少し減らして、またちょっと持ってみる旦那。
『いやまて、どうせならLが死ぬあたりがキリがいいんじゃないか?』
あらすじを追いながら、どこまで貸すか調整する旦那。
(読んでいるうちに1時間が経過する)
『いやでも、やはり一気に読んだほうが感動度が高いんじゃないかな。。。』
10冊抱えてみる旦那。
『う~ん、女性にはちょっと重いかな。。。』
以下、数回ループ。。。
そんなウダウダ綿密なシミュレーションがありました。
で、貸してからと数日、
例によってウダウダ悩みながら待ちましたが
ある日嫁から
嫁 「デスノート読み終わったよ!すごいね!」
と言われ、第1ミッションコンプリートとなりました。。。
これでオタトークが出来ると大喜びの旦那
さっそく、
旦那「どのキャラが好きだった?」
と聞いてみました。
嫁 「ライトくん! 超かっこいい!」
。。。
なんか複雑な気持ちの旦那。
旦那「え~と、Lとかは。。。」
嫁 「う~ん、特別好きでもないかな。」
。。。
なんだろう、なんか納得いかないこの気持ち。
オタクの心の狭さを甘く見てはいけません。
自分で読ませといたくせに、
相手が、"自分の思うとおりのキャラを好きにならない" というだけで
不満に思ってしまうのがオタクです。
だいたいライトくんは、ハードル高すぎです。
終盤はまだしも、前半の奴だと救いようがありません。
でも嫁の好みをリサーチするためには、
冷静にヒアリングを続けなければいけません。
旦那「ライトのどのへんがいいの?」
嫁 「あの死に様!見苦しくあがきまくるところが超いいの!」
なんか安堵する旦那。
いやそれどころか、聞いた瞬間、旦那は
雲が晴れて晴天が見えたような気持ちになりました。
これならいける!素質がある!
。。。と思ったのです。
というわけで次回に続きます。
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